渋谷ストリートビル

渋谷宇田川町の間口2.2mの狭小敷地に計画された2階建の物販用テナントビル。奥行き16.7mの1F売場は、109のある文化村通りから奥の私道に抜けるの路地のような空間になっている。敷地の幅が広がる箇所の側面には外部階段が設置され、隣地建物の隙間から光を採れる小さな緑地としている。この階段から2Fのバックスペースにアクセスできる。正面ファサードは溶融亜鉛メッキのヴォリュームが浮き上がったような表現となっており、その下部のエントランスは高さ4.7mの自動扉とした。狭い間口と対照的な高さの入口は、非日常な佇まいを見せている。シンプルでありながら、素材の存在感が強い溶融亜鉛メッキのファサードは、近隣の雑多なサインで溢れた街並の中で際立っている。