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住宅設計

住宅ほど個々のニーズが異なる建築はありません。暮らし方や敷地の条件によって間取りや住宅の建ち方は大きく異なりますし、住まい手の持っておられるイメージ、素材や仕上げの好みによって外観や内装の雰囲気は大きく変わります。一方で暮らしの安全を守る耐震性能や住まい手の健康な生活に直結する断熱性能や空調換気計画、長く建物を持たせるための材料選定やサステナブルな取り組みなど、どのような住宅でも考慮しなければならない基本的なポイントもあります。もちろん住宅を建てるための予算についても十分に考慮する必要があります。それら全ての課題をバランスをとりながら検討し、住まい手の現在、そして未来の住まい方を一緒にお話ししながら、設計を進めていきます。

+設計プロセス

  1. ご相談

ご連絡いただいた後、まず顔合わせをいたします。
ヒアリングを通して、用途、敷地、ご予算、ご要望、イメージ、スケジュールなどの確認をさせていただきます。
*ここまでは無料です。

2.企画設計(2ヶ月-)

住宅の設計で一番大切なことは設計者との感性が合うかどうかです。とは言っても2-3時間のヒアリングでその判断をするのは難しいと思います。
そこでまず軽く設計をしてもらいたいというお客様に、企画設計というシステムをご用意しております。
企画設計料50−200万円(税抜)(規模と難易度によって異なります)で、敷地の現状を調査し、法規を確認した上で、どのような建物を建てることができるのか、その可能性を検討し、ご提案を図面、パース等でご提示させていただきます。
ご提案をお気に召していただければ、設計契約を締結させていただき、基本設計、実施設計と進めることができます。基本設計、実施設計をご依頼いただいた場合、企画設計料分は設計監理料から差し引かせていただきます。

3.基本設計(3ヶ月-)

企画設計にご満足いただければ、設計契約を結ばせていただき、基本設計へと進みます。
この段階では、それまでに検討した様々な可能性の中から一つの案に絞り込み、平面図、立面図、断面図などの基本図、パースなどの作成を引き続き行い、完成のイメージを持っていただきます。
また敷地の高低差や真北がわかる敷地測量図や地盤調査などの結果がない場合は、基本設計の開始に先立ち、で測量と地盤調査を行います(敷地測量、地盤調査にかかる費用は別途となります)。基本設計段階での概算工費も算出しながら、基本案を確定し、実施設計へと進みます。

4.実施設計(3ヶ月-)

基本設計で作成した設計図を元に、さらに詳細の打ち合わせを重ね、最終的な仕様選定を行い、詳細な平面図、立面図、断面図、展開図、天井伏図、部分詳細図、構造図、設備図などの見積用実施図面の作成し、内容をご確認・ご了承を得た段階で相見積の作業に移ります(状況に応じては相見積ではなく、特命で施工者に見積を依頼するケースもあります)。
この段階では、審査機関に確認申請のための事前相談を同時に行い、確認申請のための図面、書類の作成を行います。

5.工事見積(1ヶ月-)

見積用図面を数社の施工業者に送り、各社よりの質疑応答に対応し、見積の条件を各社均一にした上で、見積を依頼します。
提出された各社の見積書の分析を行い、お客様とお話合いの上、施工業者の選定をします。単に工事費の金額だけでなく、信頼できる施工業者かどうかも重要は判断材料です。各社の見積りが出揃った時点で、見積金額がご予算をオーバーした場合は、各工務店と個別に減額を交渉し、場合によっては減額案を作成し、工事金額を調整させていただきます。

6.確認申請(1.5ヶ月-)

建築主の代理人として、審査機関に、建築確認の申請を行います。
建物の規模や構造形式によっては、構造計算適合判定による35日間の期間延長があり、建築確認審査期間が最大70日間に延びる可能性があります。

7.工事請負契約、着工、工事監理(5ヶ月-)

施工業者の間で工事請負契約の締結をしていただいた後に着工となります。施工者の施工図や各工事の施工状況が設計図どおりに進められているかどうか確認し、経過状況を現場での定例会議等においてご報告します。

8.竣工、お引渡し

審査機関による竣工検査や所轄消防署による検査を受けます。同時にお客様といっしょに細かく竣工検査を行い、工事契約と適合しているかの確認を行います。不具合があれば、手直しを施工業者に指示します。
竣工写真の撮影後、弊社立会いのもと、引渡しをします。この際、建物の取り扱いのご説明をさせていただきます。

9.アフターケア

引渡し後もより長く、快適に建物をお使いいただけるように、施工業者と一緒に半年、1年、2年と定期的に検査を行います。その他、メンテナンス等、様々なご相談にも対応させていただきます。

 

+住宅の設計監理料

工事金額に連動しない設計監理料

通常、工事金額に対するパーセンテージは10%-15%が目安となっていますが、設計の手間がさほどかからなくても、高級な素材を使えば設計料が上がってしまい、設計者としてもコストを削減する努力をすると設計料が下がってしまうというジレンマがあります。弊社では工事金額に直接関係なく、諸条件(規模、難易度、遠隔地かどうかなど)に応じて想定作業時間を算出し、必要な設計監理料を計算しご提示します。

最低設計監理料

建物の規模が小さくなっても、ある規模より小さくなると、採算が合わなくなるため、最低設計料を決めさせていただいております。新築の住宅の場合、最低設計料は500万円(税抜)とさせていただいております。

設計監理料とは別に発生する費用

以下の費用は別途請求となります。

・遠隔地の場合の交通費、宿泊費

・確認申請費用

・敷地測量費用

・地盤調査費用